上図に於いて細かいところの語順の相違も気になりましょうが、もっとも注目すべきは、英文は「the knife」の修飾語が後ろにあるのに対し、漢文では其れが前にあるという点であります。漢文の斯くの如き修飾の仕方は遥かに日本語に近いのであります。すなわち「汝の以って肉を切る所の刃物」となり日本語と同じ語順であります。またbe動詞は、漢文の用言内に含まれております。
『古事記』の中の「伏最端和邇(一番端に伏せているワニ)」の表現が気になってしらべていたら、こちらのページにたどり着きました。「漢文では修飾語は前にある」という点、とても納得いたしました。ありがとうございました。
本来なら「所伏最端和邇」のはずのようですが、古事記では「所」が抜けています。こういう現象は正式な漢文でもあることなのかどうか、もっとしらべたいと思っています。
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