『格』も単独論上の問題なること

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『標準漢文法』四十四項に曰く、

格は詞の連詞中に於ける立場を定めるものであるから他詞と全然無関係なものではないが、其の他詞と関係すべき性質だけは、関係しない中にも持っているのであるから、其の性質は単独論上の問題である。

また四十六項にも、

(成王父即武王の)「武王」は何物にも従属せずその断句の代表部となって独立的立場に在る。そうして此の立場は他詞との関係上に存するけれども、そういふ立場を取り得べき資格は他詞と関係しない単独の詞たる「武王」にも存して居る。此の資格は即ち格と称する副性である。

と。これらどちらも「格」というものが他詞と全く関係しないというわけではないにしましても、関係すべき資格自体は其の詞自身の性質であるため相関論ではなく、単独論にて論ぜられる題目であるということを述べておるのです。

格も単独論

「花開」と云えば、「花」が「開」に対して主語であると言うのは相関論上の問題でありますが、「花」なる概念が主格的に運用せられておるということは「花」という名詞自体の副性でありますので、「格」は単独論上の問題であるというのです。

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