進行的に考えられた名詞

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進行的に考えられた名詞

上図の二重線部『三十分間』と『前』とは共に進行的に考えられた名詞です。動詞ではありませんが、進行的なる運用にある観念で、その運用に対して実線部は従属語となっておるのです。

「自」はここでは前置詞性動詞です。「以」は「自」の概念に寄生し実質化する寄生形式副詞、所謂接続詞です。必ず動詞を承けます。

  • 當是時也、禹八年於外 (孟子滕文公上)
  • 天下靡然從公、復歸於正、葢三百年於茲矣 (蘇軾・韓文公廟碑)

「八年」「三百年」(いづれも『於』は形式動詞)は却って進行的作用が主となり、名詞性の動詞になっておりますが、客語(外、茲)を取る理屈は上記に同じ。直訳的に読めば「八年する、外に於いてす」となります。

進行性動詞

上図は変態動詞(単純前置詞性形式動詞)の構造を示したものです。「於」は本来前置詞なるも、ここでは「為」の形式的意義を帯びており、その形式的空虚に対して「八年」なる進行性の動詞が補充語として従属するのです。このような連詞関係を実質関係といいます。「外」は「於」の前置詞部に対する客語で、動詞部に対しては直接関係しません。それは「八年」が「於」の前置詞部に直接関係しないのに同じです。「八年」は「於」の臨時に帯びた動詞部に対して実質語となるのです。

  • 練習問題

十年窗下無人問、一舉成名天下知 (歸潛志)

「十年」自体が動作の実質的意義と形式的意義を兼ね備えております。「窗下」は「十年」が帯びておる依拠性に対して客語なのです。

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