漢文読解のコツ(実践篇)

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  • まづ漢文を書き写します。このとき出来れば文意も考えながら書き写します。要するに言葉の束に注意し、句読を切りつつ写すのです。

練習問題:

君子棄其財而救貧窮者非不愛其財愛其財甚而欲用之徳義也故能賑恤貧窮者視其平生用財必儉約不妄費之士也不能救貧窮者必驕奢妄費之人也

  • 写すと同時に解釈できておればそれで良いわけでありますが、出来ていなければ対句などに注意しながら分るところから読んでいきます。
漢文のコツ書き取り

未嘗不歎息醜字也・・・・・・。

書き写すときには、上記のように対に注意するとよいです。「能」「不能」や「必倹約」「必驕奢」、「不妄費之士」「妄費之人」などです。また「愛其財」の繰り返しに注意すれば、文の構造が見えてきましょう。

「不妄費之士」は「妄りには之を士に費やさず」などと読めなくもありませんが、ここでは「不妄費」が「士」に対して連体語として従属しております。「不妄費」なる作用が自らの主体概念である「士」に連なるところから、此くの如きものを「連主(主体概念に連なる)」と呼びます。「財産を浪費するの子」と言いたければ、「浪費財産之子」となります。「浪費財産」が連主であります。

上図のように大雑把にでも構造を把握した上で書き写したならば、次いで細かい分析をします。たとえば「君子棄其財而救貧窮者」の「者」を仮に「貧窮」を承けるものと解すると、「君子は其の財を棄て貧窮なる者を救ふ」となる。このような文法構造であると判断したところが、必ずしも解釈上に大きな問題を生じませんし、文法上も誤りとはいえません。ただ文法的意義が異なるというのみです。

漢文のコツ実践篇2

漢文のコツ実践篇3

図中に在ります「『視』の格」と申しますのは、「視る、視て、視れば、視れども」の類であります。連詞の代表部が動詞であると分れば、あとは動詞に云えるすべてのことが斯かる連詞的動詞にも云えるのです。また文法上は「視」が外延を持ち動詞性名詞化しておる場合もありうることは言うまでもありません。すなわち「其の平生の財を用ふるを視るコト」の意になっておる場合もあるというのです。

あとはこれと言って難しいところもありませんので、皆様自身で研究してみてください。こういう大雑把にでも構造を掴む作業を大学なり孟子なりで実践してください。それが漢文になれる近道です。

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