「可」

火曜日 , 26, 11月 2013 Leave a comment

白文(十七文字):

天下所以無變者可一言而盡曰畏戰而已 (新論・國體)

漢文法:

「可」につきましてはこちらも参照してください。「所以無變者(変無き所以の者)」は「可」の主語であり、客語の前に飛び出したものでないことに注意してください。すなわち「天下の変無き所以の者を一言にして尽くすべし」ではなく、「天下の変無き所以の者が一言にして尽くすに可なり」の如く考えてください。「者」は「所」の指すところを形式的に再示しております。

「天下の騒がしくならぬ所以は一言にして尽くすことが出来る、それはただ戦を畏れるのみである」という意であります。これと言って難しいところは無いでしょうが、文法的にいくつか指摘すべきものとしましては、「所以」や「而已」でありましょうか。「所以無變」は「以って変無かる所」の意、「而已」は「のみ」と読み下してよいのでありますが、文法的には「而して已む」であります。「已」は被修飾形式動詞です。「席を譲ってやる」の「やる」などに同じで、実質的意義は却って修飾語により補われることになります。結果的に「やる」が非帰着化するように、「已」も合主化します。

訓読:

天下の変無き所以の者、一言にして尽くすべし、曰く戦を畏るるのみ

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